
山本太郎:入管法採決で委員長席へ飛びかかり、懲罰動議

2023年6月、参議院法務委員会で入管法改正案の採決が行われた。
この採決の場で、れいわ新選組の山本太郎氏は、採決を阻止しようとして委員長席に向かって飛びかかる形になったと報じられている。 報道では、この行動により国会議員2人がけがをしたとして、自民党や立憲民主党など与野党が山本氏への懲罰動議を提出したとされている。 山本氏側は、故意に相手を傷つけようとしたものではないという趣旨の説明をしていた。 一方で、採決の現場で物理的な接触や混乱が起きたことは、国会の秩序に関わる問題として大きく取り上げられた。
この件で問題になったのは、法案に反対する意思表示の方法である。
政治家には、法案に反対する自由がある。 強く反対する法案に対して、演説や質問、討論、採決での反対票などを通じて意思を示すことは、議会政治の中で重要な行為である。 しかし、採決の場で委員長席に飛びかかるような行動を取れば、議会の手続きそのものを物理的に妨げたと受け止められる。さらに、周囲の議員にけがが出たとされる場合、単なる抗議では済まない問題になる。 学校で例えると、クラス会で納得できない決定が出そうになった時に、 反対意見を言うのではなく、司会の席に向かって飛び出して会議を止めようとするようなものだ。 気持ちとして反対があったとしても、その方法が周囲を危険にしたり、手続きを壊したりすれば、別の問題として扱われる。
この件を受けて、山本氏に対する懲罰動議が提出された。
ただし、最終的に参議院は、山本氏に「反省しております」との言葉があったとして、懲罰動議を審議しないことを決めたと報じられている。 そのため、山本氏への処分は見送られた。 つまり、懲罰動議は出されたが、実際の懲罰処分までは行われなかったという流れである。
この件は、山本氏が入管法改正案に強く反対していたこととは別に、国会での抗議行動のあり方が問われた出来事である。
ポイントは次の4つ。
- ✓入管法改正案の採決時、山本氏が委員長席に向かって飛びかかる形になったと報じられた
- ✓議員2人がけがをしたとして、与野党から懲罰動議が提出された
- ✓山本氏側は、故意に傷つけようとしたものではないという趣旨の説明をした
- ✓最終的に懲罰処分は見送られたが、議会での問題行動として大きく報じられた NEG-ARCHIVEでは、「問題行動」カテゴリの記事として、国会内での抗議行動と議会秩序をめぐる問題として記録する。

