
石原宏高:水俣病患者支援で「本人が目の前にいたので」発言、患者側が抗議

水俣病患者への支援をめぐり、前向き発言から一転した説明に患者側が抗議した。
2026年、石原宏高環境相は水俣病の公式確認70年に合わせて熊本県水俣市を訪れ、水俣病患者や支援者らと面会した。 胎児性患者の金子雄二さん側は、障害者福祉制度による訪問入浴サービスの利用を求めていたが、65歳以上で介護保険サービスを利用できることなどを理由に水俣市から退けられていた。 石原氏は4月30日の懇談で、支援者に対し「私の方から市長にお話をさせていただきたい」という趣旨の発言をしたと報じられている。 しかし翌日の会見では、「本人が目の前にいたので発言したが、現実は難しい」という趣旨の説明をしたと報じられた。 患者側は、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出した。
被害者本人を前にした発言と、その後の対応が食い違った点が重い。
水俣病は、国や企業の対応が長く問われてきた公害問題である。 環境相は、その被害者や支援者と向き合う立場にある。 その場で前向きに聞こえる発言をしながら、翌日に「本人が目の前にいたので」と説明すると、患者側から見れば、その場を取りつくろっただけのように受け止められかねない。 困っている本人を前にしては「対応します」と言い、後から「目の前にいたからそう言った」と説明したように見えたことが、患者側の怒りを買ったということである。 この件では、父の石原慎太郎氏が環境庁長官時代に水俣病患者らについて「IQが低い」と発言した過去にも注目が集まった。 石原環境相は、父の発言について「生前、大変申し訳ないことをした」という趣旨で語ったと報じられているが、患者側からは理解への不信感も示された。
患者側は撤回と謝罪を求め、環境省側は侮辱の意図はなかったと説明した。
日刊スポーツや共同通信系の報道によると、患者側は石原氏に発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出した。 抗議文では、患者の切実な要望に対して公式な場でこのような対応をすることは、長年苦しんできた被害者を深く傷つけるものだと批判された。 環境省側は、石原氏に侮辱する意図はなかったという趣旨の説明をしたと報じられている。
この件は、水俣病患者への支援をめぐる大臣発言の重さが問われた出来事である。
公害被害者に向き合う場での言葉は、その場しのぎに見えるだけで深く傷つける可能性がある。
環境相には、発言の一貫性と、被害者の切実な要望に対する誠実な対応が求められる。
ポイントは次の4つ。
- ✓石原氏は水俣病患者側に対し、支援に前向きと受け取れる発言をしたと報じられた
- ✓翌日の会見で「本人が目の前にいたので発言したが現実は難しい」という趣旨の説明をしたと報じられた
- ✓患者側は発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出した
- ✓父・石原慎太郎氏の過去の水俣病患者への差別的発言にも触れられ、石原氏自身の理解にも不信感が示された NEG-ARCHIVEでは、「失言」「問題行動」カテゴリの記事として、水俣病患者支援をめぐる発言、患者側の抗議、被害者への向き合い方を記録する。

